物件の賃貸契約も終了して、あなたの素敵な雑貨ワールドを開く場所も決まったら店舗の内装作業と平行して「
開店のための準備 」にも取りかからなければいけません。
一般的には、不動産屋と契約したその日から、日割り計算で家賃と電気代などの共益費が発生してきますから、ムダな日数をダラダラ使うことのないように開業日を設定してその日から逆算した計画表を作りましょう。
たとえ結果的に予定通りにいかなかったとしてもキチンと1日、1日の行動予定を決めていれば、進行具合もわかり、おのずと気構えも違ってきます。
それでは、あなたが雑貨店を開店して、スムーズに営業してゆくために準備すべき事を具体的にあげてみます。
まずは、近所にある大手銀行(できれば東京三菱などの都市銀行)でお店名義の口座を開設してお店用の通帳を作りましょう。
以前は比較的簡単に当日発行されてましたが、現在は「架空口座対策(振込めサギ)」などの影響で審査もかなり厳しく複雑になり、銀行側の確認作業に2〜3日から1週間程度くらいかかってしまうようになりました。
お店をオープンした後は入金、出金、振込み、両替などなどで頻繁に利用するようになりますから、利便性を考えて、できるだけあなたの雑貨ショップの近くの銀行を選びましょう。
信用金庫や小さな地方銀行はさけて、大手都市銀行が良いです。
信金などであなたが開業資金の融資をうけている場合はその銀行とは別に、もうひとつ口座を開設すれば大丈夫です。
というような決まりはありませんから、2行でも3行でも開設することができます。
今後のネットショップの開業なども視野に入れてネット系の
楽天銀行
か
ジャパンネット銀行
のどちらかひとつにも口座を開設しておくこともおすすめします。
通帳を作る場合、あなたの小さな雑貨店はまだ会社組織(有限、株式、合資など)にはなっていないので、法人扱いではなく個人事業主扱いの普通口座を開設するようになります。
銀行内の区分では営業性個人と呼ばれ、『個人で何らかの事業・営業を行っている人の口座』に分類されます。
通帳の名義人は
|
例) |
○○○雑貨店 |
代表者 |
山田 花子 |
|
|
↑
お店の名前 |
|
↑
あなたの名前 |
のように申請して作ってください。
これが法人の場合は
例)株式会社○○○雑貨店 代表取締役 山田 花子
というように申請します。
開設した普通口座は卸し問屋からの商品代金の引き落としやその他の家賃、電気代、電話代などの自動引き落とし、メーカーと取り引きした時の振込みのための「メイン口座」となります。
開店までにお店に取りつける業務用の電話をひかなければなりません。
こちらも今では、以前のようにわざわざ電話局へ出向いて窓口で新規加入の手続きをする必要もありません。
毎月の料金もネット併用のIPフォンを使用する場合など、さまざまな料金体系がありますので、ご自分でどれが必要で、効率的かを判断して契約しましょう。
オープン予定日までには電話工事が完了するように必ず確認し、お店のメッセージーカードや名刺を印刷する場合は、電話番号だけでも早めに取得しておくと良いです。
また、テナントビルや以前にも商売をしていたような空き店舗物権の場合は電話局内の簡単な作業ですぐに使用できるようになる場合がほとんどです。
見学の時にもらって帰った申請用紙にあなたの決めた店名、住所、電話番号などの必要事項をすべて記入して、それぞれの卸し問屋に会員登録します。
買い掛け用のクレジット会社への申請書もあわせてしましょう。郵送でも良いですし、仕入れの時に持参してもかまいません。
クレジット機能付きの会員証は申請から発行まで多少の日数がかかりますが、どうせ初回の仕入れ商品は現金での支払い(代引き)になりますから、問題ありません。
V I S A、J C B、U C、D C などのカードは、できるだけ加盟店契約してお客さんにどんなカードを出されても使用できるようにしときましょう。
加盟店になる方法は、インターネットで各カード会社のHPから手続きを行うか、最寄りの支店に電話して新規店の加盟店申請書を郵送してもらいましょう。
電話では「あたらしく雑貨店をオープンするので、お宅のカードが取り扱えるように加盟店の登録をしたいのですが、所定の申請用紙を送ってもらえますか?」というように伝えれば良いです。
郵送されてきた用紙に必要事項を記入して返送すれば後日、店名ゴム印や売り上げ伝票、集計表、郵送用の封筒などの入った「加盟店キット一式」が送られて来ますので、届いたその日から基本的には利用可能となります。
開店前に手続きが必要な準備作業は主に以上となります。
次はあなたの小さな雑貨店を営業してゆくため必要な備品をそろえなければなりません。
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管轄の電気・水道・ガスなどの事業所へ供給開始日の手続きも行っておきます。
これらの毎月の使用料金の支払いは、金融機関で作成したお店の普通預金口座から自動引き落としにしておきましょう。こうしておくと、通帳にキチンと記録が残りますから青色申告時(毎年、個人事業主が税務署に行う収支報告)の経費の計算もわかりやすいです。
新品でなくてもリサイクル・ショップなどで中古品を購入してもかまいませんが注意点として
この2点さえ注意すれば部門別キーの数が少なくてもかまいません。
2シート・ラインとは普通紙ロールペーパーが2本セットできるタイプで1本はお客さんへの「精算レシート」、もう1本は「ジャーナル」となります。
安いレジスターでは1シートのタイプもあり、これだと「レシート」か「ジャーナル」かのどちらかしか選択できません。
「レシート」は商品をお買い上げいただいた精算後にお客さんに渡さなければなりませんし、「ジャーナル」は営業記録となり、税金の関係で7年間の保管義務があります。
また、新品を買った場合はそのレジスターの会社に無料でレシート部分の店名スタンプを作ってもらえますが中古品の場合は、そのレジスターの会社に問い合わせして別途制作費(およそ2〜3千円ほど)を払って作ってもらうようになります。製作日数も3週間前後をようするので、こちらも早めに準備しておきましょう。
電話機はFAX機能付きを設置し、留守電機能は、定休日や閉店後にお客さんから連絡があった場合に「お電話ありがとうございます。
本日の営業は終了いたしましたので、お急ぎのご用件がおありのお客様は、明日当店よりご連絡させていただきますので、お電話番号を録音いただけますでしょうか」というような応答メッセージが流れるようにしておいた方が親切です。
お店の名前と住所、電話番号の入ったオリジナルの店名スタンプを製作しましょう。
近所の文具店でも、シャチハタ製のスタンプを取り扱っているはずですから、お店のオープンに間に合うように発注しておきましょう。一般的には横書きで、5〜8cmくらいのサイズで2〜3千円くらいです。 もちろんネットで価格の安いお店を探して注文しても構いません。
スタンプが出来上がったら既製の領収書に、1枚、1枚あらかじめ捺印しておいて、お客さんから求められたらすぐに発行できるようにしておかなければなりません。
お買い上げ商品の合計金額が5万円を超えた場合には、領収書に200円の収入印紙を貼らなければなりませんから、この印紙も2枚くらいは事前に郵便局で買い置きしときましょう。
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