それではいよいよ、あなたの雑貨ワールド(雑貨ショップ)を完成させるべく、店内を埋める在庫商品の仕入れです。商品の仕入れ方法については、前項商品の仕入れ方法でくわしく解説しましたので、こちらでは省きます。
通常の営業中のお店は、売れて少なくなった商品分か、新商品分だけを補充・仕入すれば良いのですが、新しくオープンするお店ではまったくのゼロから店内すべての商品を仕入れしなければなりません。 これは、はっきり言ってたとえ5坪足らずの小さな雑貨ショップでも結構大変な作業となります。それではいったいどれくらいの数量を仕入れればよいのでしょうか?
全くの商品ゼロの状態からお客さんを魅了できる在庫量を仕入れる…
これはお店の広さ(陳列スペースの面積)やあなたが「どのような商品構成の雑貨ショップにしようとしているのか?」
がわかりませんので、具体的なアドバイスはできません。
ただ、わたしが何もわからないズブの素人からはじめた時の方法を一応書いておきますので、もしよかったらこれを参考にしてもらってもかまいません。
わたしもハッキリいって
「最初にどれくらいの数量を仕入れればお店の陳列棚が埋まるのか?」が
サッパリ見当もつかないで正直悩みました・・・
ましてやアクセサリーやバック、インテリア小物類などの販売経験も全くなく、雑貨ショップの基本知識やノウハウについても自慢じゃないですがド素人!さんでしたので・・・
「利益率が高くて儲かりそうだし楽しそう!」という単純な考えだけで雑貨店をはじめようと思い内装業者には知人がいたので、店舗デザインの方にばかり気をつかって、雑貨店にとっていちばん大切なお店の商品のことはついつい後回しになってしまいました。
そうこうしている内に改装工事の完了日とお店のオープン日が約一週間後に近づいてきて、いよいよ商品の仕入れをしなければならなくなりました…
その時は、すべての商品をいろんな卸し問屋で仕入れるつもりだったのでまずは
「 それぞれの商品をどれくらいの個数、お店にならべることができるのか?」を知るために具体的な基準値をはじき出す作業からはじめました。
お店全体のレイアウトを頭の中でイメージして、各コーナーにどんな商品をならべるのかを決めた上で、店舗内の棚、テーブルなどのすべての陳列サイズを書き出し、それぞれに番号をつけました。
次に各番号別に、ならべられる商品アイテムの個数を計算するため、カップなどのインテリア小物類バック、ポーチなどの服飾雑貨類などの平均サイズを元にそれぞれの陳列棚板のサイズから割り出し、仕入れに必要な個数をメモにしました。 このメモの数量を目安にして、卸し問屋をまわって最初の在庫商品を仕入れしたという訳なんです。
自分では「かなり充分な数量を仕入れできた!」と安心していましたが、いざお店にならべてみるとなんとかすべての陳列スペースは埋まっている程度でお客さんに商品を楽しんでもらうほどのボリューム感、ワクワク感はまだまだ出せていませんでした・・・
その時の仕入れ合計金額が50万円ほどでしたから現在の在庫金額と比較してみると半分以下なのですから少ないハズです・・・
当然、わたしは次の日にまたまた問屋に出向いて前回の経験?を生かして、今回はシッカリ!と補充分を仕入れして帰り、何とかある程度は満足?できる商品をならべてお店をオープンすることができました。
お店の商品量は営業を続けていくうちに、いつのまにかドンドンふえてはいきますが(不良在庫を含めて) わたしの苦い経験上、オープン時にあまりにも少ないのは問題です。
小さな雑貨店に、これまたチョコッとしか商品がなければせっかく開店を待ちのぞんで来てくれたお客さんたちにあなたのお店の魅力を充分に伝えられません… その逆に、中途半端な失望感でも持たれたらもう二度と来店してくれないかもしれません。
店内いっぱいが、さまざまな素敵な商品(雑貨)で満たされていてこそ、お客さんに楽しんで買い物をしてもらえる雑貨店・雑貨ショップなのです。
オープン時の第一印象は、その後のお店の集客を左右するかなり重要なポイントですから、準備段階で陳列スペースにまだまだ余裕がある場合は「まぁ、いいか・・」で開店しないでもう一度、いや満足がゆくまでがんばって仕入れに行って来ましょう!それでは、この項の最後に商品のディスプレーについて解説しときます。
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ひとつ、ひとつの商品はお店全体のふんいきやディスプレー(演出)の仕方によって、見え方が全く違ってきますから、当たり前のことですができるだけその商品が素敵に見える演出を常に心がけなければなりません。
あなたにもともとそのようなセンスが備わっていれば問題ないですが、はじめての人にとっては、これまた、どうやれば良いのかわかりませんよね!?
ディスプレーに関してはいろいろなその道の専門家が書いた本が山ほど出版されていますから、そういった専門書を読んで勉強するのも良いですが、いちばん手っ取り早いのは、同じタイプの雑貨店をいろいろ見てまわり、気に入ったディスプレーをあなたなりにアレンジしてマネするのが最初はおすすめです。
実際に雑貨店を営業してアレコレ試行錯誤しているうちにディスプレーの方法やセンスは自然に身についてきます。
今まであなたは街の雑貨店を訪れても、お客の立場として個々の商品中心にお店を見ていたはずですが、自分が開業するとなると今度はオーナーの立場になって、他店をよく観察しなければなりません。
などなど…
どれもこれもそのお店(雑貨店)が長い期間かけて培ってきたノウハウのたまものですから、あなたにとってはとっても貴重な参考実例となります。
わたしも休日にはショッピングのついでに同業の雑貨店があれば店内をいろいろ観察してまわり、参考になるディスプレーを見つけるとコッソリと携帯のカメラで写して帰ってます。
同業雑貨店のディスプレーだけでなく商品構成、接客、ポップの書き方、などなど…
あなたの小さな雑貨店にとって、参考となる良い面は貪欲に吸収してあなたなりのアレンジをほどこして、お店にフィードバックしてゆくことを常に心がけて下さい。そうすることによってお店といっしょにあなた自身も成長できるはずです。
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